展覧会[戦後80年]くらしの中にあった戦争
太平洋戦争終結から80年目となる2025年。本展では戦時中のくらしの道具や写真を、当時子どもだった方々の思い出と共に紹介し、「戦争とともにあった日常」とそれがもたらしたものについて探っていきます。
太平洋戦争終結から80年目となる2025年。本展では戦時中のくらしの道具や写真を、当時子どもだった方々の思い出と共に紹介し、「戦争とともにあった日常」とそれがもたらしたものについて探っていきます。
北茨城市出身のコレクターによる浮世絵のプライベートコレクションを紹介します。江戸時代後半から明治時代にかけての浮世絵の精華を示す同コレクションは、隅田川流域が育んだ豊かな暮らしと文化を伝えています。歌川広重による隅田川の名所をはじめ、“奇想の絵師”歌川国芳が捉えた人々の暮らし、江戸の町民から人気を誇った歌川国貞から明治の世に活躍した月岡芳年、小林清親まで浮世絵約250点を紹介しながら、華やかな江戸文化へとご案内します。
延暦13年(794)に平安京を開いた桓武天皇には多くの皇子がいました。次の天皇になれるのはそのうち一系統のみ。他の系統は皇族から離れて平氏を名乗り地方に活路を見出しました。桓武平氏のうち、常陸に拠点を置いたのが常陸平氏です。
本企画展では、佐竹氏・小田氏よりも早く、広く常陸を治めた常陸平氏の歴史を通観します。そして、常陸国内各地に分立するなかで、それぞれの地域をつくっていった過程をみながら、彼らを通して常陸の中世を捉えていきます。
2001年にフェルト(羊毛)と出会い、実家で飼っていた愛犬への思いから作品を作り始めた中山みどり。オーダーメイドの依頼を通じて、飼い主の心に寄り添いながら愛犬・愛猫を制作する活動を行っており、これまでに1200体以上の作品を生み出してきました。
本展では、「花が咲く、顔がほころぶ」から発展させた造語<ほっころび>をテーマに、犬や猫などの動物作品を中心に展示します。今にも動き出しそうなフェルトアートの世界をお楽しみください。
19世紀後半のイギリスでおこったウィリアム・モリス(1834-1896)らによるデザイン運動、アーツ・アンド・クラフツの歩みを紹介する展覧会。イギリスから各地へと広まったこの運動は、アメリカでは建築家フランク・ロイド・ライト(1867-1959)らが参加し、新たな展開を見せます。本展では、モリスの代表作として名高いテキスタイル《いちご泥棒》から、ライトがニューヨーク州バッファローに設計した邸宅のステンドグラスに至るまで、壁紙、家具、工芸品、宝飾品、書物といった約 170 点の多彩な作品を通じて、モダン・デザインの源流となったアーツ・アンド・クラフツ運動の魅力と展開を紹介します。
茨城県陶芸美術館では、令和6年度に36作家(団体含む)による100件の作品を新たに収蔵しました。
「鉄釉陶器」の重要無形文化財保持者である原清の鉄釉馬文大壷をはじめ、岐阜県の美濃一帯で活動する、堀俊郎、安藤千都勢、安藤工、林友加や新里明士らの多種多様な作品も含みます。また、和田的の初期から近年までの変遷が一望できる作品群や、澤谷由子のイッチンによる繊細な文様の表現、アメリカの作家アダム・シルヴァーマンの個性が際立つ焼締などをご覧いただけます。茨城の作家では、小堤晶子の動物がモチーフの個性的な茶道具の他、戦前に活躍し、笠間の個人作家の先駆けとなった塙彰堂の多様な作品も収蔵しました。陶芸以外でも浅野榮一による緻密な江戸小紋の縞染め作品は、茨城の工芸作家の層の厚さを物語るものです。
これらの多彩な作品からなる新収蔵品展をお楽しみください。
鉄道の魅力を新たな視点でとらえ、これまでにない鉄道写真のジャンルを切り開いてきた写真家・中井精也(1967年-)。鉄道路線が走る周囲の風景や人々の暮らし、乗車中に感じるのんびりした雰囲気など、旅情に満ちたあたたかみのある写真は多くの人々を惹きつけ、雑誌やテレビなど活躍の場を広げてきました。20年間欠かすことなく続けているブログ「1日1鉄!」に毎日1枚の写真とともに彼が綴る言葉は、私たちの心に優しいエールを届けてくれます。あわせて同会場に、鯉江充による鉄道のミニジオラマ作品を展示します。季節の移ろいが彩る鉄道の情景、心に残る美しいひとときをお楽しみください。
19世紀半ばから20世紀半ばまでの約100年間に焦点を当て、ドイツのマイセン、フランスのセーヴル、イギリスのミントン、デンマークのロイヤル・コペンハーゲン、フィンランドのアラビアなど、ティーウェアやコーヒーウェアを中心に室内装飾品などを加えた名品を紹介します。