常陸国風土記1300年記念

風土記紹介

1300年の時を越え、茨城の魅力を伝える

風土記とは?

奈良時代の初め、律令という法律に基づく中央集権国家を目指すためには、地方を詳しく知る必要がありました。そこで元明天皇は、和銅6年(713)に「風土記編纂の詔」を下し、地方の事情を次の項目を中心にまとめさせました。

1.郡郷の名(好字を用いて)
2.産物
3.土地の肥沃の状態
4.地名の起源
5.伝えられている旧聞異事

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現在伝わる風土記とは?

奈良時代には、全国60余国で風土記が作成されたものと考えられますが、現在では『出雲国風土記』(完全)、『常陸国風土記』、『播磨国風土記』、『肥前国風土記』、『豊後国風土記』(一部)の5風土記のみが伝えられています。

常陸国風土記の特徴

風土記の記述は各国様々ですが、『常陸国風土記』は唐(中国)で用いられていた四六駢儷体や、万葉仮名で記された歌などを交えた華麗な文章で記されているのが『常陸国風土記』の大きな特徴です。また、東国で唯一残った風土記であるため、当時の東国の状況を考える上で欠かせない文献といえます。日本武尊が数多く登場することや、神々の記述が多いこと、特に香島の大神が鎮座する香島郡の記述に力が込められているのも特徴といえます。これらは、『常陸国風土記』の編纂の中心が藤原宇合であったとする説とも関連しています。


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