茨城の民話Webアーカイブ

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犬吠峠

イヌボエ トウゲ

原文

山方町の西野内から金砂郷町を経由して、常陸太田に通じる街道に犬吠峠といわれる峠があります。
むかし、常安寺という曹洞宗のお寺が、火事で焼けてしまった時、寺の飼い犬がこの峠に登って吠え続け、火事を四方に知らせました。
犬は、飲まず食わずで七日七夜吠え続け、とうとう、その姿のまま石になってしまったというのです。
それ以来、この峠は犬吠峠といわれるようになったのだそうです。
また、村の人々は、犬の遠吠えを耳にすると、「峠のお犬さまが吠えているぞ。火の元には気をつけろよ。」と、用心しあったといいます。
久慈川の流れに沿って南北に長い宿場町だった山方宿は、冬に火を出せば、強い季節風にあおられて、あっという間に大火事になってしまうことが多かったのです。
火事を出さないようにという村人の強い願いが、この言い伝えの背景にあるようです。
金砂郷町との境近くで車を降り、細い山道を少し歩くと、小さな祠のそばに、犬の化身といわれる巨石があります。

 

市町村 常陸大宮市
原文著者 染谷 萬千子
原文著者(ヨミ) ソメヤ マチコ
生年 1947年
原文著者備考 1947年茨城県ひたちなか市生まれ
茨城大学教育学部美術科卒
1973年から1999年まで約26年間朝日広告社茨城支局に勤務し、新聞広告他制作を担当。1981年から茨城の自然探訪シリーズ「ふるさとの昔ばなし」を制作。現在も継続中。余暇には、旧姓岩谷萬千子で版画・アクリル画の政策に取り組む。
1977年 日本板画院展新人賞受賞 水戸で第一回個展
1983年 水戸で第二回個展
1990年 いすゞギャラリーで「ふるさとの昔ばなし」版画展
原文著者 茨城いすゞ自動車
原文著者(ヨミ) イバラキ イスズ ジドウシャ
原文著者備考 発行
原文著者 朝日広告社茨城支局
原文著者(ヨミ) アサヒコウコクシャ イバラキシキョク
原文著者備考 企画
媒体 図書
収録資料名 ふるさとの昔ばなし
収録資料名(ヨミ) フルサト ノ ムカシバナシ
収録資料シリーズ名 茨城の自然探訪シリーズ
民話ページ P160 〜 P160
収録資料出版社 茨城いすゞ自動車
収録資料出版年月日 2000.10.31
言語 日本語
方言 標準語
備考 非売品

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