美女丸
ビジョマル
原文
水戸市元吉田町の薬王院は、天台宗の名高いお寺で、本堂の薬師堂は国の重要文化財に、仁王門は県の文化財に指定されています。
かつて、この寺には、平重盛ゆかりの小虎の琵琶があったといわれています。
また、この琵琶について、重盛とは全く関係のない別のお話も伝えられています。
むかし、源義家の家来の一人に、美女丸という美しい恋人をもつ武士かおりました。義家が軍を率いて、奥州征伐に向かったときのことです。途中、休息のため、薬王院に立ち寄りました。しばらくして、美女丸も恋しいその家来を追って、はるばる京からやってきたのです。
でも、義家一行がすでに奥州に向けて立ってしまったと聞くと、美女丸は、もうこれ以上は追っていけないと知り、その場に泣きくずれてしまいました。
美女丸は、せめて恋人が一夜をすごした薬王院に、その無事を祈りたいと、持っていた琵琶とお守りの観音様を寄進して、泣く泣く京へ帰っていったということです。
市町村 | 水戸市 |
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原文著者 | 染谷 萬千子 |
原文著者(ヨミ) | ソメヤ マチコ |
生年 | 1947年 |
原文著者備考 | 1947年茨城県ひたちなか市生まれ 茨城大学教育学部美術科卒 1973年から1999年まで約26年間朝日広告社茨城支局に勤務し、新聞広告他制作を担当。1981年から茨城の自然探訪シリーズ「ふるさとの昔ばなし」を制作。現在も継続中。余暇には、旧姓岩谷萬千子で版画・アクリル画の政策に取り組む。 1977年 日本板画院展新人賞受賞 水戸で第一回個展 1983年 水戸で第二回個展 1990年 いすゞギャラリーで「ふるさとの昔ばなし」版画展 |
原文著者 | 茨城いすゞ自動車 |
原文著者(ヨミ) | イバラキ イスズ ジドウシャ |
原文著者備考 | 発行 |
原文著者 | 朝日広告社茨城支局 |
原文著者(ヨミ) | アサヒコウコクシャ イバラキシキョク |
原文著者備考 | 企画 |
媒体 | 図書 |
収録資料名 | ふるさとの昔ばなし |
収録資料名(ヨミ) | フルサト ノ ムカシバナシ |
収録資料シリーズ名 | 茨城の自然探訪シリーズ |
民話ページ | P132 〜 P132 |
収録資料出版社 | 茨城いすゞ自動車 |
収録資料出版年月日 | 2000.10.31 |
言語 | 日本語 |
方言 | 標準語 |
備考 | 非売品 |