茨城の民話Webアーカイブ

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玉取、一の矢

タマドリ イチノヤ

原文

つくば市玉取の一ノ矢地区にある「一ノ矢八坂神社」は、牛頭天王をまつっていることから「一ノ矢の天王様」と呼ばれ、親しまれています。
この八坂神社のある玉取、一ノ矢という地名については、おもしろい言い伝えが残っています。
むかし、九州からカラスの大群が押しよせ、このあたりを荒らしまわったことがありました。
田畑の作物をはじめ、家畜や人にも危害を加えるので、困り果てた村人たちは、弓の名人を集めてカラス退治をすることにしました。
近くの村々からも腕に自信のある人たちがたくさん集まってきました。
カラスは、名人たちに次々に射落とされ、おそれをなしたカラスは、散々に飛び去っていきました。
この時、一番最初の矢でカラスを射落したところが天王様のあたりで、そこを一ノ矢と名づけました。
また、このカラスは、不思議なことに、足が六本もあり、その足でしっかりと玉をつかんでいたので、このあたりを玉取(玉鳥)と呼ぶようになったのだと言うことです。
玉取一ノ矢の八坂神社は、疫病よけの神様として知られ、祇園祭には、ユニークなニンニク市でにぎわいます。

 

市町村 つくば市
原文著者 染谷 萬千子
原文著者(ヨミ) ソメヤ マチコ
生年 1947年
原文著者備考 1947年茨城県ひたちなか市生まれ
茨城大学教育学部美術科卒
1973年から1999年まで約26年間朝日広告社茨城支局に勤務し、新聞広告他制作を担当。1981年から茨城の自然探訪シリーズ「ふるさとの昔ばなし」を制作。現在も継続中。余暇には、旧姓岩谷萬千子で版画・アクリル画の政策に取り組む。
1977年 日本板画院展新人賞受賞 水戸で第一回個展
1983年 水戸で第二回個展
1990年 いすゞギャラリーで「ふるさとの昔ばなし」版画展
原文著者 茨城いすゞ自動車
原文著者(ヨミ) イバラキ イスズ ジドウシャ
原文著者備考 発行
原文著者 朝日広告社茨城支局
原文著者(ヨミ) アサヒコウコクシャ イバラキシキョク
原文著者備考 企画
媒体 図書
収録資料名 ふるさとの昔ばなし
収録資料名(ヨミ) フルサト ノ ムカシバナシ
収録資料シリーズ名 茨城の自然探訪シリーズ
民話ページ P131 〜 P131
収録資料出版社 茨城いすゞ自動車
収録資料出版年月日 2000.10.31
言語 日本語
方言 標準語
備考 非売品

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