白鳥の里
ハクチョウ ノ サト
原文
常陸国風土記に、香島郡衙(鹿島町山の上)の北三十里にあったという白鳥の里の話が記されています。
これは、現在の大洋村中居あたりをさすようです。
むかし、垂仁天皇の時代、ここに天から白い鳥の一群が飛んできたのだそうです。
鳥たちは、朝、地上にまいおりると、少女の姿になり、石を拾ってきては、積みあげ、水をせきとめて池をつくりはじめたのです。そして、夕方には、また鳥の姿にもどり、天に帰っていくのでした。
来る日も、来る日も、烏たちは、石で堤を築き続けました。ところが、堤は築いても築いてもすぐにこわれてしまうのです。鳥たちは、安心して住めるところをつくろうとしていたのでしょう。
でも、とうとう完成させることはできませんでした。鳥たちは、「白鳥の羽が堤をつつむともあらふまもうきはこえ」(白鳥の羽が石を拾いあつめては堤を築こうとするが…)と口々に歌いながら天にのぼり、二度とそこにはもどらなかったそうです。
市町村 | 鉾田市 |
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原文著者 | 染谷 萬千子 |
原文著者(ヨミ) | ソメヤ マチコ |
生年 | 1947年 |
原文著者備考 | 1947年茨城県ひたちなか市生まれ 茨城大学教育学部美術科卒 1973年から1999年まで約26年間朝日広告社茨城支局に勤務し、新聞広告他制作を担当。1981年から茨城の自然探訪シリーズ「ふるさとの昔ばなし」を制作。現在も継続中。余暇には、旧姓岩谷萬千子で版画・アクリル画の政策に取り組む。 1977年 日本板画院展新人賞受賞 水戸で第一回個展 1983年 水戸で第二回個展 1990年 いすゞギャラリーで「ふるさとの昔ばなし」版画展 |
原文著者 | 茨城いすゞ自動車 |
原文著者(ヨミ) | イバラキ イスズ ジドウシャ |
原文著者備考 | 発行 |
原文著者 | 朝日広告社茨城支局 |
原文著者(ヨミ) | アサヒコウコクシャ イバラキシキョク |
原文著者備考 | 企画 |
媒体 | 図書 |
収録資料名 | ふるさとの昔ばなし |
収録資料名(ヨミ) | フルサト ノ ムカシバナシ |
収録資料シリーズ名 | 茨城の自然探訪シリーズ |
民話ページ | P113 〜 P113 |
収録資料出版社 | 茨城いすゞ自動車 |
収録資料出版年月日 | 2000.10.31 |
言語 | 日本語 |
方言 | 標準語 |
備考 | 非売品 |