茨城の民話Webアーカイブ

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石を枕に眠った親鸞聖人

イシ オ マクラ ニ ネムッタ シンラン ショウニン

原文

むかし、旅の憎が布教の途中、大門村(現在の常陸大田市大門町)まできて吹雪にあい、近くの民家に一夜の宿を乞いました。
ところが、その家の主人は「外をあたってくれ」と冷たく断わり、ピシャリと戸を閉めてしまったのです。
しかたなく、旅の僧はその家の軒下を借り、石を枕にして休みました。
すると、その晩、主人の夢の中に、千手観音があらわれ、”お前は、今日何と無慈悲なことをしたのだ。恥を知りなさい。”と戒めるのです。主人は夢からさめると自分のしたことの重大さに気付き、外にとびだすやいなや、雪の中に横になっている旅の僧を家の中に入れてあげました。そして、泣いて無礼をわび、お坊さんの弟子にしてほしいとたのみました。旅の僧は、彼の真剣さに心をうたれ、その願いをきき入れてあげたのです。彼はその時.はじめて旅の僧が親鸞聖人であることを知ったのです。入西房道円となった彼は、後に枕石寺を建てたのだそうです。天下野街道の途中に枕石寺跡がありますが、お寺自体は常陸太田市上河合町に移されています。そして、今でも「大心海」と刻まれた枕石が残っているそうです。

 

市町村 常陸太田市
原文著者 染谷 萬千子
原文著者(ヨミ) ソメヤ マチコ
生年 1947年
原文著者備考 1947年茨城県ひたちなか市生まれ
茨城大学教育学部美術科卒
1973年から1999年まで約26年間朝日広告社茨城支局に勤務し、新聞広告他制作を担当。1981年から茨城の自然探訪シリーズ「ふるさとの昔ばなし」を制作。現在も継続中。余暇には、旧姓岩谷萬千子で版画・アクリル画の政策に取り組む。
1977年 日本板画院展新人賞受賞 水戸で第一回個展
1983年 水戸で第二回個展
1990年 いすゞギャラリーで「ふるさとの昔ばなし」版画展
原文著者 茨城いすゞ自動車
原文著者(ヨミ) イバラキ イスズ ジドウシャ
原文著者備考 発行
原文著者 朝日広告社茨城支局
原文著者(ヨミ) アサヒコウコクシャ イバラキシキョク
原文著者備考 企画
媒体 図書
収録資料名 ふるさとの昔ばなし
収録資料名(ヨミ) フルサト ノ ムカシバナシ
収録資料シリーズ名 茨城の自然探訪シリーズ
民話ページ P35 〜 P35
収録資料出版社 茨城いすゞ自動車
収録資料出版年月日 2000.10.31
言語 日本語
方言 標準語
備考 非売品

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