茨城の民話Webアーカイブ

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黄金を知らせた美女

コガネ オ シラセタ ビジョ

原文

今から八〇〇年程前、鎌倉時代の初めのころの話です。
岡源右衛門という人が飯盛山に不思議な光を見つけました。
ある夜、おそるおそる行ってみますと、緋のはかまをはいた美しい人が源右衛門の前に現われたのです。そして、「わたしは伊勢の神である。この下に金があるので掘ってみなさい。」というと消えてしまいました。源右衛門はさっそく村をでて鎌倉幕府にこの事を知らせました。幕府から派遣された人達が掘ってみると、本当に黄金がでてきたのです。そのためこの地を「金沢」と名づけ、天照大神をまつり伊勢神社としてまつったということです。
これが金沢町と伊勢神社の由来です。
源右衛門はその後金持となったので、姓を「富岡」と改めたという話です。
昔、赤沢銅山といわれた日立鉱山をはじめ、日立市内からは金が採掘されましたが、量はそんなに多くはなかったようです。
「御領内御金山一巻」(一六九二)によりますと、阿ほつけ金山(水戸市)高野金山(桂村)、町屋金山(常陸太田市)、赤沢(日立市)の赤がね山などの記録が残っています。

 

市町村 日立市
原文著者 染谷 萬千子
原文著者(ヨミ) ソメヤ マチコ
生年 1947年
原文著者備考 1947年茨城県ひたちなか市生まれ
茨城大学教育学部美術科卒
1973年から1999年まで約26年間朝日広告社茨城支局に勤務し、新聞広告他制作を担当。1981年から茨城の自然探訪シリーズ「ふるさとの昔ばなし」を制作。現在も継続中。余暇には、旧姓岩谷萬千子で版画・アクリル画の政策に取り組む。
1977年 日本板画院展新人賞受賞 水戸で第一回個展
1983年 水戸で第二回個展
1990年 いすゞギャラリーで「ふるさとの昔ばなし」版画展
原文著者 茨城いすゞ自動車
原文著者(ヨミ) イバラキ イスズ ジドウシャ
原文著者備考 発行
原文著者 朝日広告社茨城支局
原文著者(ヨミ) アサヒコウコクシャ イバラキシキョク
原文著者備考 企画
媒体 図書
収録資料名 ふるさとの昔ばなし
収録資料名(ヨミ) フルサト ノ ムカシバナシ
収録資料シリーズ名 茨城の自然探訪シリーズ
民話ページ P10 〜 P10
収録資料出版社 茨城いすゞ自動車
収録資料出版年月日 2000.10.31
言語 日本語
方言 標準語
備考 非売品

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