茨城の民話Webアーカイブ

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万年大夫は水穴に消えた。

マンネン ダイユ ワ ミズアナ ニ キエタ

原文

建長二年(一二五〇)、信州諏訪神社の神主である万年大夫(藤原高利)は、神のお告げをうけて、分霊を常陸国諏訪村に移しました。
それが今の日立市諏訪町の諏訪神社です。
そして、ここより西方約ニキロの大平田の水穴(神仙洞とも呼ばれる鍾乳洞)に長い間こもり、自分と妻の座像を彫ってでてきました。
その後、モミ殻をもって夫婦で水穴の奥深く入り、二度と姿をみせなかったというのです。
この水穴は、信州まで続き万年大夫はこの穴から帰っていったとか、竜宮城へいったとか伝えられているそうです。現在、諏訪神社に残る万年大夫の像は、徳川光圀がつくらせたもので、傷みのはげしい古い像を胎内におさめてあるのだそうです。
この水穴は昭和二十七年ごろから土砂で埋まっていましたが、十年来の復元運動が実り二十九年ぶりに姿を現わしました。

 

市町村 日立市
原文著者 染谷 萬千子
原文著者(ヨミ) ソメヤ マチコ
生年 1947年
原文著者備考 1947年茨城県ひたちなか市生まれ
茨城大学教育学部美術科卒
1973年から1999年まで約26年間朝日広告社茨城支局に勤務し、新聞広告他制作を担当。1981年から茨城の自然探訪シリーズ「ふるさとの昔ばなし」を制作。現在も継続中。余暇には、旧姓岩谷萬千子で版画・アクリル画の政策に取り組む。
1977年 日本板画院展新人賞受賞 水戸で第一回個展
1983年 水戸で第二回個展
1990年 いすゞギャラリーで「ふるさとの昔ばなし」版画展
原文著者 茨城いすゞ自動車
原文著者(ヨミ) イバラキ イスズ ジドウシャ
原文著者備考 発行
原文著者 朝日広告社茨城支局
原文著者(ヨミ) アサヒコウコクシャ イバラキシキョク
原文著者備考 企画
媒体 図書
収録資料名 ふるさとの昔ばなし
収録資料名(ヨミ) フルサト ノ ムカシバナシ
収録資料シリーズ名 茨城の自然探訪シリーズ
民話ページ P8 〜 P8
収録資料出版社 茨城いすゞ自動車
収録資料出版年月日 2000.10.31
言語 日本語
方言 標準語
備考 非売品

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