茨城の民話Webアーカイブ

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絵からぬけでた馬の話

エ カラ ヌケデタ ウマ ノ ハナシ

原文

ある朝、村人たちが畑へでると、穂がでたばかりの麦畑がメチャクチャに荒されていた。よくみると馬の足跡が方々についている。いったいどこの馬がこんなことをやったのだろう。みんな家に帰り確かめたが、外へ出た馬はない。そこで馬小屋の戸締りを厳重にした。
ところが翌朝、またしても同じように畑は荒らされていた。今度は交替で見張りをすることにしたが、それでも荒らされてしまった。仕方なく村人たちは岡芹の羽黒神吐へお参りにいった。鳥居をくぐっていくと、お宮の階段から馬の足跡が鳥居の方ヘずーっと続いている。
「なんでこんなところに馬の足跡が……」。
村人たちは法印さんのところへいって占ってもらったところ、羽黒神社の絵馬がぬけだして畑を荒していたのだという。
いろいろ考えた末、その絵馬に手綱をかきこむとそれ以来、馬はぬけださなくなったという。

 

市町村 筑西市
原文著者 染谷 萬千子
原文著者(ヨミ) ソメヤ マチコ
生年 1947年
原文著者備考 1947年茨城県ひたちなか市生まれ
茨城大学教育学部美術科卒
1973年から1999年まで約26年間朝日広告社茨城支局に勤務し、新聞広告他制作を担当。1981年から茨城の自然探訪シリーズ「ふるさとの昔ばなし」を制作。現在も継続中。余暇には、旧姓岩谷萬千子で版画・アクリル画の政策に取り組む。
1977年 日本板画院展新人賞受賞 水戸で第一回個展
1983年 水戸で第二回個展
1990年 いすゞギャラリーで「ふるさとの昔ばなし」版画展
原文著者 茨城いすゞ自動車
原文著者(ヨミ) イバラキ イスズ ジドウシャ
原文著者備考 発行
原文著者 朝日広告社茨城支局
原文著者(ヨミ) アサヒコウコクシャ イバラキシキョク
原文著者備考 企画
媒体 図書
収録資料名 ふるさとの昔ばなし
収録資料名(ヨミ) フルサト ノ ムカシバナシ
収録資料シリーズ名 茨城の自然探訪シリーズ
民話ページ P4 〜 P4
収録資料出版社 茨城いすゞ自動車
収録資料出版年月日 2000.10.31
言語 日本語
方言 標準語
備考 非売品

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