常陸国風土記を訪ねる

楯縫神社(たてぬいじんじゃ)

楯縫神社には、「普都大神が天から降りて山河の荒ぶる神を平定し、身につけていた杖・甲・戈・楯・剣・玉などすべてをおはずしになって天へ帰っていった」という伝承が残されています。楯縫神社は、延喜式神名帳にも記されている式内社で、古代の信太郡の一の宮です。祭神は普都主命、創建は紀元18年と伝えられています。

指定の種別 未指定
市町村名 美浦村
所在地 美浦村郷中2988
担当課 美浦村教育委員会生涯学習課
電話番号 029-886-0291(美浦村文化財センター)
参考URL なし
常陸国風土記の記載内容
信太郡

古老の曰へらく、天地の權輿、草木言語ひし時、天より降り来たる神の名を普都大神と称ふ。葦原の中津国を巡行りて、山河の荒梗の類を和平したまいき。大神化道已に畢へたまいて心に天歸と存し、即時身に隨へたまへる器仗。(俗に曰ふ伊川の川惠)甲・戈・楯・劒、及執所りたまいし玉珪、悉皆脱屣て茲の地に留め置き、即ち白雲に乗りて、蒼天に還り昇りたまいき。(『常陸国風土記』逸文(天保十年 西野宣明校注版本))