大蛇を助けたつばめ
ダイジャ オ タスケタ ツバメ
原文
むかし、源義家が阿倍貞任を討って帰る途中、大宝八幡神社(下妻市)に参拝しました。
そのとき、村人たちは大宝八幡に義家をたずね、「この近くの大宝沼にすむ大蛇が、村人に危害を加えるので困っております。どうか、義家さまのお力をもってその大蛇を退治していただきたいのです。」とお頼いしたのです。
快くひきうけた義家は、すぐさま大宝沼へ向かいました。
しばらくすると、沼の中央が大きくゆれ動き、大蛇が鎌首をもたげたのです。
義家が、この時とばかりに弓を射ったそのとき、矢は大蛇の前をさっと横切ったつばめの尾にあたり、大蛇は逃げてしまいました。
それ以来、このあたりでは、大蛇を助けたつぼめに巣を作らせなかったということです。
現在、菊祭りでも有名な大宝八幡神社の本殿は、天正五年(一五七七年)に建てられたもので、国の重要文化財に指定されています。
市町村 | 下妻市 |
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原文著者 | 染谷 萬千子 |
原文著者(ヨミ) | ソメヤ マチコ |
生年 | 1947年 |
原文著者備考 | 1947年茨城県ひたちなか市生まれ 茨城大学教育学部美術科卒 1973年から1999年まで約26年間朝日広告社茨城支局に勤務し、新聞広告他制作を担当。1981年から茨城の自然探訪シリーズ「ふるさとの昔ばなし」を制作。現在も継続中。余暇には、旧姓岩谷萬千子で版画・アクリル画の政策に取り組む。 1977年 日本板画院展新人賞受賞 水戸で第一回個展 1983年 水戸で第二回個展 1990年 いすゞギャラリーで「ふるさとの昔ばなし」版画展 |
原文著者 | 茨城いすゞ自動車 |
原文著者(ヨミ) | イバラキ イスズ ジドウシャ |
原文著者備考 | 発行 |
原文著者 | 朝日広告社茨城支局 |
原文著者(ヨミ) | アサヒコウコクシャ イバラキシキョク |
原文著者備考 | 企画 |
媒体 | 図書 |
収録資料名 | ふるさとの昔ばなし |
収録資料名(ヨミ) | フルサト ノ ムカシバナシ |
収録資料シリーズ名 | 茨城の自然探訪シリーズ |
民話ページ | P96 〜 P96 |
収録資料出版社 | 茨城いすゞ自動車 |
収録資料出版年月日 | 2000.10.31 |
言語 | 日本語 |
方言 | 標準語 |
備考 | 非売品 |