常陸国風土記を訪ねる

沼田八幡塚古墳(ぬまたはちまんづかこふん)

6世紀前葉頃に造られた墳丘長約91mの前方後円墳で、桜川中流域最大の規模を誇る。一部が発掘調査されており、前方部墳丘は史跡整備に伴い復元されている。『常陸国風土記』には筑波郡が制定される以前、筑波国造が遣わされたとの記載がある。記事の信憑性は定かではないが、地域最大のこの古墳は律令制以前の筑波国を支配した首長の墓と考えられ、筑波国造の墓の候補ともいえる。

指定の種別 県指定史跡(指定名称は「八幡塚」)
市町村名 つくば市
所在地 つくば市沼田374-1ほか
担当課 つくば市教育委員会文化財課
電話番号 029-883-1111(内線:4640)
参考URL なし
常陸国風土記の記載内容
筑波郡

古老の曰へらく、筑波の県は、古、紀の国と謂ひき。美万貴の天皇の世、采女臣の友属、筑簟命を紀の国の国造に遣はしし時、筑簟命の曰ひしく、「身が名をば国に着けて、後の代に流伝へしめむと欲ふ」といひて、即ち本の号を改めて、更に筑波と称ふといへり。