いばらきの伝統文化

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石名坂のおはやし

 石名坂は、昔から神輿が渡御すれば「おはやし」とまで言われ、神輿渡御になくてはならないお囃子です。このお囃子は、二百余年前、旅芸人の置きみやげと言われ、常陸國の三大囃子の一つに数えられています。石名坂には「通り囃子」「かわず返し」「大ばこ」の三種類のお囃子があり、それぞれ一糸乱れず鳴り響きます。先ず、「かわず返し」は、神輿が次の休憩所まで移動する道中の囃子であり、「通り囃子」は神輿が激しくもみ合う時、「大ばこ」は、休憩所で「もみ手」が休み、御神酒をいただく時に、と言うように、それぞれに応じた「お囃子」です。石名坂の里は、高台のため、石名坂地元はもとより、遠くは茂宮、前田中内方面まで響き渡り、農に励む鍬、万能の手を休めて聞き惚れたと言う話も聞いています。今年の祭礼には、昔の若連で石名坂地域はもとより、新興団地まで渡御して廻り、人々の大歓迎をうけて祭りを盛上げて戴きました。(平成4年9月坂下だより 黒澤英文氏の文抜粋、「日立みなみ風土記」掲載文46~47頁から転載。文責・石名坂お囃子同好会総務)

読み仮名 いしなざかのおはやし
市町村名 日立市
ジャンル 音楽
行事日 不定期
季節 不定期
発祥時期 1815年頃(口承による)
存続状況 活動中
活動団体名 石名坂のお囃子同好会
備考 写真提供者:石名坂のお囃子同好会