いばらきの伝統文化

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下館祇園祭(下館の祇園)

 戦前、旧暦6月14日から17日までの4日間行われていた。昭和35・36年頃から新生活運動により7月24日から27日の4日間行われるようになり、現在は7月23日前後の土日曜日を利用して3日間行わている。祭礼の前日はヨイギオン(ヨイマツリ)と呼ばれ、蔵から御輿を入れ、大町にある羽黒神社まで御輿を担いでいき、「御神入れ」として神主に拝んでもらい、少し御輿をもむ。その後、子供御輿は各町内の御仮殿に帰り、大人御輿は上町から下町の(年ごとに変わる)御仮殿に戻る。4日間の日程ではこのヨイギオンが初日と数えられていた。30年程前はその翌日に本殿祭りがあり、御輿は出なかったが、現在はその翌日に御輿が出る。かつて昼間には山車が出ていた。その後、夕方から夜にかけて2日間、市内を御輿が練り歩く。御輿渡御の2日目は現在22時まで行われている。戦前は徹夜で御輿を担いでいたという。また、戦前から昭和30年前後の御輿はより荒々しいもみ方をしていて、勇壮な勢いがあったが、交通整備の問題などもあって、時代が下るにつれて大人しくなったそうだ。また、戦前の夏祭りでは駅前町で、若い男たちが集まって力比べにに相撲をしたり、米俵を片手で担げるかなどの競争をしたという。渡御は大町通りを中心とした上町から下町へと練り歩く。これは年によって開始の順番が異なる。2日間の渡御を終えた御輿は、翌日の祭り最終日に御水渡御として、勤行川に入る。それは大人御輿のみである。御水渡御の後、御輿を担いだまま羽黒神社に向かう。朝6時から始まって神社に着くのは10時頃となり、本殿の周りを御輿を持ったまま、くるくると廻る。その後、蔵に奉納して終わる。子ども御輿もまた羽黒神社本殿の周囲を廻る。子ども御輿は御水渡御をしない。そのため2日間の渡御の最終日、22時頃には神社へ向かい、そのまま御仮殿へと戻る。[出典:茨城県教育委員会編2010『茨城県の祭り・行事-茨城県祭り・行事調査報告書』]

読み仮名 しもだてぎおんさい(しもだてのぎおん)
市町村名 筑西市
活動実施場所 大町
ジャンル 祭礼
行事日 7月23日前後3日間
季節
備考 写真提供者:常陽藝文センター