おおむぎばったり
15人ほどの小学生が、わらうち棒と呼ぶ長さ70cmほどの里芋の茎を中心にわらをまきつけ縄でしばったものを持ち「おおむぎばったり、そばあたり、三角畑(蕎麦畑のこと)に松一本」と地面をたたき同じ節回しで唱えながら家々を回る。(現在は大人が車で乗せていく。)迎える家ではお菓子や小遣いを子供に渡す。すべて子供たちの運営で、大人はわら打ち棒は作るが、口出しできない。月の満ち欠けと農耕生活、月夜に唱える子供の掛け声とわらうち棒でたたく音は、豊作祈願と感謝の祈りがこめられている。笠間市本戸の登道・荒牧・鍛冶屋・戸室でも同じように行われているが、「おおむぎばったり、こむぎばったり、三角ばったり、そばあたり」という。この地区では、田畑を荒らすモグラを追い払うために地面をたたくといわれている。[出典:茨城県教育委員会編2010『茨城県の祭り・行事-茨城県祭り・行事調査報告書』]
読み仮名 | おおむぎばったり |
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市町村名 | 笠間市 |
活動実施場所 | 大橋 |
ジャンル | 年中行事 |
行事日 | 9月12日(旧8月10日) |
季節 | 秋 |
存続状況 | 活動中 |
活動団体名 | 大橋地区の子どもたち (連絡先不明) |
備考 | 写真提供者:笠間市 |