茨城の民話Webアーカイブ

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鎌足の生誕地

カマタリ ノ セイタンチ

原文

鹿島神宮の西、鹿嶋市下生地区に鎌足神社があります。
鎌足とは、中大兄皇子らと共に、蘇我氏を滅ぼし、大化改新をなしとげた中臣鎌足で、後に藤原姓を賜り、藤原氏の祖となった人物です。
一般的には、鎌足の生誕地は奈良県といわれていますが、鹿嶋市が生誕地であるという言い伝えも多く残っています。
一説によると、鎌足の父は中臣御食子といい、鹿島神宮に仕える神官でした。
御食子は若くして都に学び、妻を伴って帰郷しました。
そして、鹿島の地で鎌足が生まれました。
ちょうど稲刈りの季節でしたので、その稲刈りには欠かせない大切な道具である鎌にあやかり、「鎌子」と名づけられました。
鎌子が、すくすくと成長し、二歳になった時のことです。
鎌子の母の夢の中に白狐があらわれ、「この子は、将来、国のためにりっぱな仕事をする人です。なおざりにすることなく、しっかりと育てなさい。」といい、鎌を授けていったというのです。
目が覚めた母親は、白狐のお告げを信じ、それには、やはり都で学問をさせてあげなければと考えました。
それからしばらくして、御食子は妻子を伴い、鹿島を後にして再び都へ向かったということです。また、「鎌子」という名は、白狐の授けた鎌からとったともいわれています。
ちなみに、鎌足神社の御神体は、二本の草などを刈る「鎌」で、木の箱に納められ、神社に安置されているそうです。

 

市町村 鹿嶋市
原文著者 染谷 萬千子
原文著者(ヨミ) ソメヤ マチコ
生年 1947年
原文著者備考 1947年茨城県ひたちなか市生まれ
茨城大学教育学部美術科卒
1973年から1999年まで約26年間朝日広告社茨城支局に勤務し、新聞広告他制作を担当。1981年から茨城の自然探訪シリーズ「ふるさとの昔ばなし」を制作。現在も継続中。余暇には、旧姓岩谷萬千子で版画・アクリル画の政策に取り組む。
1977年 日本板画院展新人賞受賞 水戸で第一回個展
1983年 水戸で第二回個展
1990年 いすゞギャラリーで「ふるさとの昔ばなし」版画展
原文著者 茨城いすゞ自動車
原文著者(ヨミ) イバラキ イスズ ジドウシャ
原文著者備考 発行
原文著者 朝日広告社茨城支局
原文著者(ヨミ) アサヒコウコクシャ イバラキシキョク
原文著者備考 企画
媒体 図書
収録資料名 ふるさとの昔ばなし
収録資料名(ヨミ) フルサト ノ ムカシバナシ
収録資料シリーズ名 茨城の自然探訪シリーズ
民話ページ P185 〜 P185
収録資料出版社 茨城いすゞ自動車
収録資料出版年月日 2000.10.31
言語 日本語
方言 標準語
備考 非売品

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