常陸国風土記を訪ねる

玉清井(たまきよのい)

『常陸風土記』行方の条に、「倭武天皇(倭武尊)天の下を巡狩りて、海の北を征げ給いき。是に此国を経過ぎ、即ち槻野の清水に頓幸し、水に臨み御手を洗い玉もちて井を栄え給いき。今も行方の里の中に在りて玉清井という」とある。

井といっても現在は、庭園の池のようになっている。そばに建つ栗田勤氏毫の「玉清井」の碑によれば、天明の飢饉の折、村人が掘ったものだという。

指定の種別 未指定
市町村名 行方市
所在地 行方市井上893-1
担当課 行方市教育委員会 生涯学習課
電話番号 0291-35-2908
参考URL なし
常陸国風土記の記載内容
行方郡

昔、倭武の天皇が、天の下を巡幸され、霞ケ浦より北を言向けられたとき、この国を過ぎ、槻野の清水に出たとき、清水で手を清め、玉をもって井戸をお褒めになった。これが玉の清井といはれ、今も行方の里にある。